日々雑感&つれづれ日記(予定)

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本:「新しいLinuxの教科書」を読んだ

仕事でたまに使っているLinux。たまにしか使わないので、その昔に覚えた数少ないコマンドで惰性で使っています。なんとなく、もうちょっと便利に使えたらなと思って買ってみていた本。確かkindleのセールでなんとなくタイトルを見た買ったような記憶があります。ずっと読まずに放置してたのですが、流し読みですが、ようやく読みました。

これからLinuxを使ってみようとしている初心者や、シェルスクリプトや、テキスト処理をちょっと便利になるようにシェルスクリプトを買いたいと思っている人におすすめな本だと思います。

ただ、本書で説明対象としているシェルはsh系のbachです。csh系ではないです。Linuxの標準シェルがbashなので今はbashが普通なのかもですね。(もう世の中の流れについていってないです)

詳細

本書の帯の「コマンドラインを極めろ!!」とあるように、コマンドラインLinuxを便利に使うためのLinux入門書。対象は、(OSのインストールや管理ではなく)Linuxをユーザとして使う初心者向けです。

読んだ感想としては、まったくLinuxを使ったことがなくても、最初から読んでいけばLinuxが使えるようになる内容でした。

内容は、

  • ログイン・ログアウトから始まり、シェルとはなにか、ファイル、ディレクトリ構造や基本的なコマンドの使い方

Linuxを使う人にもわかりやすくコマンドの入力例とともに説明されています。読み進めながら試していけば基本操作は習得できそうな内容です。

  • テキストエディタの使い方はvimについて説明

  • bashの設定方法についてエイリアスや、シェル変数、環境変数などについての説明

  • プロセスとジョブの説明や、パイプライン処理(標準入出力、標準エラー出力やリダイレクト)などの説明

  • 便利なテキスト処理方法として、よく使うコマンド(wc/sort/uniq/cut/tr/tail/diff)や、grep, sed, awk, 正規表現の説明

  • シェルスクリプトの説明と便利な活用方法の説明

  • データの圧縮・伸張方法(tar/gzip/bzip2/zip)

    ここで参考になったのは、リモートワークステーションからデータをとってくる場合、リモート側では圧縮してローカルで展開するのが1回のコマンドで実現できるというところです。

  • バージョン管理システム gitの使い方  

  • パッケージ管理について

  • appendixとして、infoドキュメントの読み方

などがあります。(内容の一部のみ記載で上記以外の内容もあります)

なお、上記に書いたLinuxの使い方だけではなく、簡単にLinux環境を用意するという章が最初の方にあります。

2016年4月15日 初版第3刷発行になっているので、Orace VirtualBoxCentOSをインストールする内容になっています。

今、Windowsで簡単にLinux CLI環境を用意するなら、WSL/WSL2にUbuntuかなと思うところはありますが、なんとなく覚えた範囲で使っているLinuxをもうちょっと便利に使うためのヒントにもなる本だと思いました。